【※今回はシモ方面の話ですので、食事中の方や苦手な方はご注意下さい】
(本文と写真は関係ありません。たぶん。深読みしていただいても構いません)
少し前に話題になった、こちらのCM。
「二人目をどうするか」という家族の葛藤をなかなかうまく描いたCMだなあと思いました。
で、それはさておき、このお父さん。「おむつを替えるのは手伝うけど、うんちの時は逃げ出す」ということになっています。こういう人って実際に結構多いですよね、きっと。「お父さんあるある」だからこそ、ある種の典型としてこうしたCMに描かれるわけです。
先日紹介した『まんが親』でも、吉田戦車はうんちのおむつ替えはやらない、と描いてありました。かように、うんちおむつを替える作業というのは父親から敬遠されているようです。
まあその気持ちはわからないではないです。特に、普段あまり育児分野にタッチしていない人や、初めての人(あるいは子どもをまだ持っていなくて想像で育児を考えている人)にとっては抵抗感を覚えるというのも分かります。まあ「排泄物」の処理ですしね。
でも、うんちのおむつ替えってそんなに嫌なものなんですかねえ?
私はあまり「嫌だ」と思ったことがないんですよね。そりゃおしっこの時に比べたら若干手間がかかるので面倒だなあとは思います。でもいつもノリノリでやってますよ。「お、出た出た!」ってな感じで。少なくとも、うんちおむつをパートナーに押し付けようとは思いません(ソフトにお願いされることはあるかもw)。
なんでうんちが嫌なのか?
どうして世の男性は(女性も?)うんちおむつを替えるのが嫌なのでしょうか。一番わかりやすい「答え」は、そりゃまあ「うんちが臭いから」ですよね(笑)。
うんちは臭いし汚いし不潔! だから嫌!
うんうん、わかりますわかります。わかりますけど、ホントにそうでしょうか? ホントに「うんちは臭いもの」でしょうか?
だって臭いじゃん!!
うんちは臭いくて嫌なものに決ってる! 当たり前!
はあはあなるほど。でもね……その「思い込み」をいったん外して考えてみませんか?
母親の人は知ってると思いますけど、産まれたばかりの新生児の頃のうんちはあまり臭くありません。むしろちょっといい臭い寄りに感じることもあるくらいです(個人の感想です)。色も緑がかったものが出たり、大人のものとは違います。
そもそも考えてみてください。誰でも自分の便の臭いはあまり臭いと感じませんよね? より正確に言うなら「臭いけど不快じゃない」という感じでしょうか。だったら、赤ちゃんの世話を他人事ではなく、自分のこととしてきちんと受け止めていれば、きっとそんなに臭く感じなくなるんだと思います。冒頭のCMの父親と同じように、どこかしら人事と思っているうちは、赤ちゃんのうんちの臭いが不快に感じるのではないかと。
結局、ちゃんと育児に関わっているかどうかのバロメーターなんじゃないかと思いますよ、うんちおむつ。いやマジで。
男子たるもの
もう一つには「プライド」の問題もあるかもしれません。男子たるもの、一家の主として、いくら自分の子どもは言え他人の排泄物を処理するなどということはプライドが許さない……みたいな人も、案外多いのかもしれません。潜在的に考えている人も含めて。
そういう気持ちはわからんではないのですが(一応、男尊女卑の国・九州出身ですので)、もしそういう風に考えている人がいたとしたら、人生損しているなあと思いますね。
プライドなんて子育てにはなんの役にも立ちません。そんなものに固執するよりも、子育てという重要な事業に積極的に参加して、多いに楽しんだ方がずっとお得ですってば、そこのお父さん!
そもそも、うんちというのは非常に重要です。うんちの臭いも色も赤ちゃんの健康状態を示すものです。うんちの回数や状態も含めてとても重要なデータです。新生児の時期から、子どもの健康状態チェックの一環として、あかちゃんのうんちに親しむことはとても重要です。「うんち=大事なもの」なのです。
それでも無理! 今更無理!
そんなこと言われたって、もう臭いと思ってるんだから無理! 無理なもんは無理! という方にご提案です。赤ちゃんのうんちを臭い臭いと思っている、まずはその思考を変えてみましょう。
あれは臭いのではなく
「香ばしい(こうばしい)」のです。
素敵な香りだと口に出して言い続けるのです。
あ、そこの人、「そんなことぐらいでうんちが臭くなくなるわけない」ですか。いやいやまあまあ。確かにバカにする方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と効果があるんですよこれが。マジマジ。実際に私は実行していますが効果ありますよ。もう楽しくて仕方ないですから(言い過ぎ)。
臭い臭いと思ってイヤイヤやっているとやぱり「嫌な作業」になってしまうものですよ。仕事だってそうじゃないですか。いやだいやだと思いながら仕事してると全然宇折りティも能率も上がらないし、だいたいろくなことにならないですよね。無理やりにでもポジティブに思考を変えた方が、精神衛生上も良かったりします。
子どもと遊んでいてうんちの匂いがしたときに「あ、香ばしいんじゃね?」とか「おおー、おしりが香ばしいよムスコちゃん」とか言い続けていると、だんだん何となく楽しくなってくるものです。本当です。そうするとおむつ替えが楽しい作業になってきますよ。おむつをあけてうんちがたくさん出ていると「うおー大漁大漁!」という気分になってきたらしめたもの。
「おむつ替えはやんなくちゃと思ってるけど、苦手なんだよなあ」という方は、騙されたと思ってやってみてください。意外と言霊のチカラは侮れませんよ。
一人でも多くの父親が、あの香ばしい香りの虜になってくれることを心から願ってやみません。