実際の離乳食づくりにあたって、参考にした本をご紹介したいと思います。もちろん、今は他にもいろんな本が出てますので、自分に合う本を探してみるのもいいと思います。
一冊目は「食べるのが好きになる離乳食」(女子栄養大学出版部)
表紙に「ママのごはんっておいしいね!」と書いてあるため「パパが作ったらあかんのかい!」という気持ちになりますが、ぐっとこらえましょう。
先に書いておきますが、この本はオススメしません。この本はヒジョーに「正しい」ことが書いてありますが、正し過ぎるがあまり、敷居が高過ぎるのです。正しい離乳食は超絶面倒くさい。私には無理です。この本は知り合いの看護士さんに借りたのであまり悪口は書きたくないのですがw、こんなにちゃんとやろうと思わない方がいいです。
いや、普通の尺度で考えれば「いい本」なんですよ。「新米ママもおいしく作れる」というキャッチコピーもあるように、野菜の切り方、お米の炊き方から懇切丁寧に書いてあります。
でもねー。これイマイチ詰めが甘いというか、やっぱり「料理が得意な人」もしくは「栄養士」が書いた本という印象がぬぐえないんですよねー。例えば最初期に与える「ほうれん草のピュレ」の作り方は、こんな感じ。
1 ほうれん草の葉先80gはゆでて水にとり、水けを絞る
2 細かく刻み、すり鉢ですりつぶす
3 2の1回分に野菜だしを少量ずつ加え混ぜ、とろりとなるまでのばす
これだけです。写真もでき上がり状態のみ。これを読んだ当時の私はこう思うわけです。「何分くらいゆでるの?」「ゆでるとき塩は入れるの?」 →こういう「そこまで書かなくても分かるだろ」っていう感じ、初心者向けじゃないレシピにありがちですよね。
また「すり鉢ですりつぶす」とこともなげに書いてありますが、まず家にすり鉢がない。当然すりこ木もない。あったとしても葉物野菜をどろどろになるまですりつぶすのはかなり大変です。
この本を見ておくと「真っ当な、理想的なニッポンの離乳食」を知るという意味では大変参考になります。なので、余裕があるなら読んでおくといいと思います。が、これを実行しようとすると父親の屍が累々になってしまうのでやめておきましょう。あくまで「理想形」として考えておくのが吉。
手抜きはどんどんやろう
次にパートナーが調達してきたのが「一週間ラクラクフリージング離乳食」(主婦の友社)
これはタイトルからして「手抜きしまっせ」感がたっぷりですよね!オススメの参考書です。こちらの表紙にも「安心安全ママの手作り」とか書いてあって「父親の手づくりで悪かったな!」とか思ってしまう程度には狭量な私です。
おっさんの手作りで悪かったな。
この本はタイトルにもあるように、フリージング、つまり冷凍して保存することが大前提の本です。まとめて作って、その都度電子レンジでチンして与える、というやり方ですので忙しい父親にはぴったりの参考書です。私は基本的に、この本のやり方をベースにしました。
例えば、先ほどと同じほうれん草の初期用の作り方でも、こちらの本ではこういう作り方です(写真入り)。
(P17)ほうれん草、小松菜などの青菜は、日の通りにくい根元からたっぷりの熱湯に入れ、大人よりも長めにゆでて水にさらします。やわらかくなり、アクが抜けて食べやすい状態に。
(P21)ゆでてからラップで棒状に包んで冷凍し、葉先のみをすりおろす
(凍ったまますりおろすのがラク)
どうですか、どう考えてもこっちの方がTips的で楽そうですよね! ……で、実際に楽だったのかどうなのかは、次のエントリーでご紹介したいと思います。